愛される、最終回

「貴族探偵」が終わってしまった。

最終回にまつわるエトセトラをここで吐き出す前に
山本さんと影山氏の交流を描いた(?笑)小話を書いてしまった。
「まだ少年だった御前は…」というキーワードの破壊力、な!

「少年の御前」から連想される、甘酸っぱさやほろ苦さは
妄想の暴走列車を走らせるには十分な燃料だったのだ。

…出過ぎた真似を。


なので今さら、最終回について。

最後まで見終わって感じたことは
「結局、貴族様に一番ケアされていたのは愛香嬢だった」ってことかしら。

アバンチュール云々で愛香嬢を茶化すことはあっても
なかなかのツン対応であったが、実は愛香嬢を守っていたとか
御前様、どんだけ男前なの?
こういうのを本物の紳士って言うんじゃないの?
事件現場で、とってつけたように女性の手を取り
慰めの言葉を口にする御前様もスマートで素敵だけど
このツンデレ対応の方が萌える…
ということは、1話から私たちは御前様の手のひらの上で転がされていたのね。
切子女史の実力を認め、尊敬の念も抱き
その彼女の「弟子を守りたい」という思いを汲み取っていた、と。

Giri(鈴木)の投入も、監視ではなく警護のためで
そういえば1話のポルチーニはイタリアから送られてきたが
それはもしかして切子女史の婚約者と依子さんが繋がってることでは?とか。
星見荘の依頼が貴族探偵からだとしたら、
その前の数々の事件現場への誘導も?とか
いろんな点と点が全て繋がってるような気がするよね。
実際繋がってるかどうかはわからないけど
そうなのかもしれないという謎を残した終わり方も余韻があっていい。
全ては御前様もチェスボードの上で起こったことなのだ、ってね。

だけど、最後に愛香嬢がアバンチュールのお誘いをしたことだけは
御前様の想定外のことだったんじゃないかなって思ってる。

トムとジェリーの関係がずっと続くのかと思ったら
突然、大人の男女の香りを漂わせちゃって
これは月9枠のラブを通りこして、大人の秘め事を感じさせますわよ。

思えば、どの回にも御前様と愛香嬢の萌えシーンは必ず差し込まれていた。

さすがに貴族様は壁ドンみたいな下世話な真似はなさいませんが
頬をそっと触ったり、なんの感情も乗せない表情で花冠を捧げたり
雑な素振りで頭にアイシングを乗せたり
(そして視線でそれを自分で支えるように伝えたり←演出にしても萌えたわあ!)

最終回の奈和さんへの態度でもよくわかったけども
紳士な御前様は、性悪な女性には愛香嬢に対するようなツンデレ対応ではなく
慇懃無礼を絵に描いたような心のない対応をなさるのだな、と。
介抱しますよ、と一見優しくて礼を欠いてはいないけど
実は目も合わせていない、つれない態度。

御前様は女性であれば誰にでもお優しいというわけではないのだ。
殺人者であっても、その殺意に共感できれば寄り添う。
しかし、性根が自分勝手な人間はお好みではない。

人間を中身で判断されているのは、男性に対してもそうで
8話のキノコ事件で、愛香嬢の疑いを晴らすために
鼻さんがポンコツながらも貴族探偵に宣戦布告をした、
あの誠実さを認めたことでも明らかだ。
傷心の鼻さんにお茶を振る舞い慰労する使用人ズと
興味なさげに黙認する御前様の構図は実に趣があった。

使用人ズの皆さまが、わざと推理を外したときの再現シーン。
愛香嬢を後ろから殴りつける御前様の表情も秀逸だった。
直前のコッタボスの無邪気な笑顔、からの貫禄の葉巻、
そして倒れる愛香嬢を見下ろす温度を感じさせない視線。

使用人ズは御前様のお気持ちを察し、愛香嬢の成長を試すために、
主を犯人扱いするという意に染まない間違った推理を披露した。
きっと愛香嬢が間違いを正してくれると信じて。
その忠実さにも、主人と使用人ズの信頼関係にも萌えるのだ。

切子女史と貴族探偵の絆は男と女っていうより、同志なのかも。
でも、お互いを認め合いつつ、利用もするし、底まで信用もしてない感じ。
恋愛ではない、大人の関係って雰囲気が好奇心をそそりましたわ。

それにしても相葉雅紀の御前様は本当に素晴らしかった。

あんなにクセの強いキャラ設定なのに、まったく悪目立ちせず
ここぞというクライマックスでいつのまにまにセンターに出る。
大げさな表情もないけど無表情でもない、あの不思議な佇まい。

冷たいかと思えば、唇を尖らせてキュートさを見せたり
視線一つで一瞬で空気を変える、静の演技で圧倒したり。

どんな浮世離れしたセリフを吐こうが尊大になりすぎない涼やかさ。
ときに見せる柔らかい表情に愛嬌もあって憎めない。
小説の中の貴族探偵に華を添えて再現したような自然さ。

語りだしたからキリがない。
主役の登場シーンが少ないと、そっちも話題になったけども
一つ一つの表情に重みと軽やかさの絶妙バランスがあって印象的で
充分主役たる存在感を醸し出していたと思う。

女性好きというキャラクターに関しても、ただの「女好き」ではない気品があった。
女性を口説く素振りに執着や未練がましさがない。
ケアをすることが義務である紳士、という難しい貴族特有の空気感は
相葉雅紀の淡白な風情が可能にしたのではないか。

なにしろスタイルがいいもんねえ!
登場しただけで息を飲むってこのことか、みたいな。

あの衣装を自然に着こなせる俳優さんっていないと思うのよ。
イケメンなら誰でも似合うってもんじゃないでしょう。

スラっとしているのに、脚の方が長いせいで座るとコンパクトだし
立って歩くときは重力を感じさせない典雅な身のこなしだし。
存在感がありすぎてもあの役はできないと思うんだよね。
セリフの一つ一つに俗っぽさが出ないように気を配られてるしね~。

個人的に一番好きだったのは、愛香嬢に
「アバンチュールのお誘いですか?」と声をかけたあと、答えを待ってるときの表情。
ほんの少し口が開いていて、黒目がキラキラに輝いていて
だけど期待もなければ断られることへの恐れもなさそうなフラットさ。

しかし、OKだとわかった途端に色男のスイッチを入れるってさあ!

貴族探偵の道具としてとはいえ見事な推理で貴族探偵に認められ
女探偵から「探偵」に格上げされた愛香嬢は
貴族とのアバンチュールを経て、大人のいい女として磨きをかけるのねえ。

きっと貴族様はその踏み台になることを喜んでいるに違いない。
それこそが彼の思う「女性のケア」なのではないでしょうか。

とにかく全話を通して、オタクが愛してやまない
「深読みを促す仕掛け」が散りばめられていた。
どのジャンルに属していようと、オタクってのは探るのが好きだ。
読むのが好きで察するのが好きなので
行間とか空気とか、映像であるなら細かい表情やセットまで
何度でも見返して反芻して楽しむ。
そのオタクの習性を理解して欲求を満たしてくれる上質なドラマだったなあと。

もちろん、スーパーアイドルの嵐・相葉雅紀も
そのセットの一部として扱ったことに対しては感謝しかない。
相葉雅紀のありがたみは、そのまま貴族様の存在の希少さにスライドされ
相葉雅紀ではなく、御前様としてのポジションで確立された。

そして、確かに1話からの伏線も全て回収されて「スッキリ」はしたけど
貴族探偵の正体まで明かすという無粋な謎解きをしなかった。
これは本当に評価されるべき点だと思うわ~。

見ていた私たちはきっと、貴族様の正体などどうでも良かったはず。
少なくとも私はそうだった。
謎のままというより、貴族探偵は最初からそういうものである、という設定。
それがブレなかったのはなによりありがたかったなあ。

終わったあとこんなに余韻を残しつつ楽しめるドラマってすごい。
そのドラマの座長が相葉雅紀だということも誇らしい(立ち位置)

ブルーレイの発売が待たれますな。

一つ心配なのは、こんなに思い入れがあるドラマについて語るにあたり
その思いがうまく伝わってるかってことね。
しぶとく続編を希望するほど面白かったしハマったってことが
この記事から伝わることを祈っております。


貴族探偵の感想が長くなっちゃったんだけど
musicdayについても少しだけ。

なんと言っても「愛されるより愛したい」のスペシャルコラボじゃないかしら。

グラスハープのチームワークといい、今泣き虫が熱い!
ってこともあって、泣き虫さんのwithB(@ブルゾンちえみ)感に震えた。
この麗しい2人を両脇に控えてなお先輩として
アイドルとして貫禄を見せつける光一くんもすごかったが
嵐ファン、相葉贔屓のワタクシはとにかく相葉雅紀の脇的ポジションに萌え。

特に松潤と、ってのがね。
泣き虫というより、モデルズだったよね。

タイプの違う男前が、先輩のステージのピンチヒッターとして
緊張しつつも任務を果たす責任感に震える姿。
スタイリッシュだけど後輩っぽい可愛さもあるって
ファンにとってこんなに美味しいシチュエーションってある?

先輩ファンの皆さまに失礼がないようにと
根が生真面目な松潤と、律儀な真面目天然相葉くんが
出過ぎないけども華のあるパフォーマンスを披露するわけですよ。

3人の声の中から、相葉くんの甘いハスキーボイスを聞き分けて
その幸せを噛みしめるわけですよ。


た、楽しすぎた!
リピが止まらん!
嵐本編よりも見てるかもしれん。

というわけで、今から嵐のステージをもう1回見ます(笑)


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コメント

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なんと!

makoto
私が言いたいことを全て明文化してくださったかのような!
貴族探偵、最高でしたね…。

個人的には、ラストの愛香ちゃんの「……はい」は、すべて貴族の思い通りになってたまるか!という反逆心に見えました。
そのへん諸々含めて、どうとでもとれるのがドラマ貴族探偵のいいところだったなと。

みゅーじっくでいはもう…萌えの渋滞でしたよね。
先輩との麗しいトリオはもちろん、グラスハープのモデルズさん、萌えの凶器。
あのビジュアルで(*'◇')「なぁに?」とか可愛らしいの反則です……

はっ!つい長々と、出すぎた真似を!
もんぷちさんの文章を貼り出して回りたいぐらい同意だったもので、失礼しました!

>拍手コメントのいっちゃんさんへ

もんぷち
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。

この記事を公式に…(汗)
いやいや、出入り禁止になりますわ!(笑)
熱がこもりすぎですもん!

>拍手コメントのふくさんへ

もんぷち
本当にいいドラマでしたよね。
制作サイドのこだわりを感じて幸せでした。
ぜひSPドラマでカムバックして欲しい!
今日も切手を買いましたので、せっせとハガキを書くことにします。

>瑞希さんへ

もんぷち
新春SPドラマならイタリアもありなのではないでしょうか!
それを夢見て公式さんに働きかけることにいたします。

うちの旦那も結局最後まで見てましたねえ。
男性には受けるのではないですかね?
偏見さえなければ…ですけどね(笑)

光一くんとのコラボ、緊張してるモデルズが可愛かったですね!

>makotoさんへ

もんぷち
最高!
最高でした!
文句のつけようがありませんでしたわ。
むしろ褒め称えるところしかないという。

愛香ちゃん、アバンチュールのお誘いをしたことで一矢報いたのでしょうか?
きっと楽しいでしょうねえ…御前とのあばんちゅるるん。

MUSICDAY、また見てます(笑)
光一くんとの愛愛のリピが止まらないんですよお!
モデルズ、最高でした!(←こればっかり)

語彙がなくなります

makoto
そう!光一くんとのコラボも!
出すぎず引きすぎず、3ショットとしてのバランスもよく。
なにしろ麗しい。
緊張気味のモデルズもまた良きものですね…。

結論としては最高ですよね…。

>makotoさんへ

もんぷち
モデルズ、良かったですよねえ!
緊張感も伝わってきましたが、かなりの完成度でした。
ビジュアル最強ですよね!

>拍手コメントのじゃすみんさんへ

もんぷち
スタッフに叱られます、こんなの送ったら。

掴みづらいキャラだったと思うのですが、
終わってみれば一番心に残るドラマになりました。
嬉しいですね。

>拍手コメントのあんずさんへ

もんぷち
最近のモデルズさんたち、目が離せませんよね!
麗しいカプですわ~。
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